こころのすわるばしょ
「雪を表す言葉が多い国に行きわたしの知らない雪がこんなに」
「眠る場所は知る人が知っていればいい旅人のために花を咲かそう」
「手に握る新500円玉ようやっと月をとったよお猿さんたち」
「プラスチックのジュエルみたいに手のひらに包んでわたしの個人的な思い出」
「あんなにも小さいビルの窓ひとつひとつに誰かを待っている命たち」
「材料の白さが増大し内から超新星爆発の唐揚げ」
「同じ場所から来て同じ場所に還る一時のぼくも大切なぼく」
「ボルシチと歌いたくなる夜もあるだろう白黒映画を見る横顔よ」
「透けている体の生き物の血液はラッキー外の世界に憧れられる」
「足の骨は鯨のてのひら昔々のおおきなてのひらの名残」